地域防災計画見直しの概要まとまる
6月定例県議会は、6月12日から開会します。6月議会でも東日本大震災の復旧・復興に向けた諸施策が中心議題になるものと思われます。また、災害対策基本法に基づく千葉県地域防災計画を見直すことになっていますが、県はこのほど、この見直し(修正)案の概要を明らかにしました。
それによると、計画の基本方針は次の3つの視点で見直すこととしています。(1)東日本大震災の被害・対応・教訓を踏まえ、より実効性の高い計画とする(2)あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震及び津波を想定した防災計画とする(3)減災や多重防御の視点に重点を置き、ハード対策とソフト対策を組み合わせた総合的な防災対策を推進する―を掲げています。つまり、想定外の災害という“言い訳”のできないような万全の防災計画にする考えです。
このため、これらの基本方針を受けて見直しの重点項目として以下の8つを掲げています(1)地域防災力の向上(2)津波対策の強化・推進(3)液状化対策の推進(4)支援物資の供給体制の見直し(5)災害時要援護者等の対策の推進(6)帰宅困難者等対策の推進(7)庁内体制の強化(8)放射性物質事故対策計画の見直し-を挙げています。
東日本大震災は、東北ばかりでなく千葉県でも死者14名、行方不明2名の人的被害が発生し、千葉県の防災対策に多くの課題を残しました。今回の見直しによって、県民の皆さまの安全・安心が確保できるしっかりした体制ができるものと思っています。