放射性物質の一時保管場所が決定しました
6月定例県議会は、現在開会中です。今議会では、県政の根幹である財政問題をはじめ、震災対策、防災体制の強化、放射性物質対策など喫緊の重要課題が目白押しです。中でも、わが柏市にとっても避けて通れない問題が、高濃度の放射性セシウムを含むごみ焼却灰の一時保管場所をめぐる問題です。
森田知事は、わが党の代表質問の始まる前日の18日に、一時保管場所を我孫子市と印西市にまたがる県営手賀沼終末処理場に設置することを記者発表しました。会見で知事は、この決定が「苦渋の選択」だったと述べたようです。これまでの経過を踏まえ、県はこの決定に当たって以下の3点を理由に挙げています。(1)問題の発生からすでに1年が経過しようとしている(2)各市の焼却灰の保管がひっ迫した状況にあり、県民生活に重大な支障が生じかねない(3)この夏を迎えて、剪定した枝の量がさらに増加していること―を挙げ、このような時こそ、県民はお互いに助け合い、困難を乗り越えなければならないと呼びかけています。
しかし、我孫子市議会はこの後、県に対し抗議文を出したと聞きましたし、印西市議会もより丁寧な説明を求める決議を可決しました。もちろん放射性物質への対策は、原子力政策を推進してきた国の責任において解決されなければならない問題です。従って、県はこの一時保管が恒久化することのないよう、環境省に対し国が責任をもって最終処分場を確保するよう要望を重ね、細野環境大臣も責任をもって対応することを約束しています。