柏市関連の県の主な新年度予算

千葉県の新年度予算案を審議する2月定例県議会は、2月17日に開会し、ほぼ1ヵ月の日程で3月16日に閉会しました。新年度の一般会計当初予算は、総額で1兆6千億円余りとなり、過去最大規模の予算編成でした。この予算案を含め、執行部が提案した93議案すべてが、自民党などの賛成多数で可決されました。

私は、県の予算案を受けて、さる3月1日に後援会の会議の席上、柏市に関連する新年度予算の主な事業について説明しました。以下あらためてご報告します。

 【救命救急センター整備事業(慈恵医大柏病院)】
心筋梗塞、脳卒中、頭部損傷などの重篤な救急患者への対応のため、24時間体制で受け入れる救急室、手術室,ICU、モニター等の整備を図ります。予算額7500万円。

 【医師確保対策】
千葉県の医師数は、人口10万人当たり187人で、全国45位と深刻な医師不足の状況にあります。このため、県内で就業を希望する医学生に対し、修学資金貸付事業や女性医師就労支援事業、救急勤務医支援事業、若手医師(研修医)育成事業などを実施します。予算額は総額5億3500万円。

 【看護師確保対策】
県内で就業している看護師数は、同じく人口10万人当たり523人で、全国46位。今後、大幅な看護師不足が見込まれるため、看護師養成所の運営補助金、看護宿舎整備補助金、病院内保育所の整備・運営補助金、修学資金貸付等の施策を展開します。予算額は総額16億5千万円。

 【治安対策】
ひったくりをはじめ、街頭犯罪の多発に対応するため、警察署に安全パトロール隊を配置し、犯罪の抑止に努める「地域安全パトロール事業」を実施します。同3億9千万円。

 【柏の葉キャンパス交番の設置】
柏の葉キャンパス駅東口に、今年10月の開設予定で新たに交番を設置します。同2400万円。

 【移動交番車の2台目の配備】
県内の各警察署に新たに移動交番車12台を配備し、県内で総数50台、警察官100人体制とします。柏警察署へは2台目を配置します。同1億5200万円。

―などの予算が計上されました。このほか、子ども医療費の県費による助成では、入院の場合、従来の小学3年生までだった助成が、中学3年生まで拡大されました。実施は今年12月からです。予算額は総額59億2900万円。

しかし、通院助成は従来のままですので、引き続き子ども医療費の助成拡大に、県議会としても要請を続けていきたいと思っています。